コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins):スウィングからビバップまで
若いミュージシャンから慕われました
ビバップの開祖
アビー・リンカーン(Abbey Lincoln)の名盤「Straight Ahead」や「We Insist」に参加している御大ということで、今回はコールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins)です。アビー・リンカーンというよりも、その夫となるマックス・ローチ(Max Roach)の師匠筋に当たるという関係ですね。レスター・ヤング(Lester Young)とともにビバップの開祖とされています。サックスという新しい楽器をソロ演奏が可能な楽器に押し上げたのも彼の功績とされています。スウィング・ジャズからビバップへの変化の中でも見事に対応し、多くのミュージシャンに影響を与えました。それでいて尊大な雰囲気はなく若いミュージシャンとも協調した姿勢は評価が大きいですね。
引用元:http://www.allaboutjazz.com/coleman-hawkins-by-henk-de-boer.php
「Body and Soul」の大ヒット
コールマン・ホーキンスはアート・テイタム(Art Tatum)やルイ・アームストロング(Louis Armstrong)に影響を受けたということです。1934年から1939年になるまでヨーロッパで活動し、ジャンゴ・ラインハルト()やステファン・グラッペリ(Stéphane Grappelli)と共演します。帰国すると「Body and Soul」の大ヒットを生みます。
2009年にリリースされた「Body and Soul - the Complete Recording 1929 - 1943」というアルバムがあります。そのアルバムから「Body and Soul」と「You'd be so Nice to Come Home to」の二曲をお聴きください。
The High and Mighty Hawk
1958年に代表作の呼び声高い「The High and Mighty Hawk」をリリースします。そのアルバムから「My One and Only Love」と「Ooh-Wee, Miss G.P.」の二曲をお聴きください。メンバーは下記の通りです。
Bass – Ray Brown
Drums – Mickey Sheen
Piano – Hank Jones
Trumpet – Buck Clayton
- アーティスト: コールマン・ホーキンス,レイ・ブラウン,ハンク・ジョーンズ,バック・クレイトン,ミッキー・シーン
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/02/17
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レギュラー・カルテット結成
1960年頃にはトミー・フラナガン(Tommy Flanagan)らとレギュラー・カルテットを結成し活動しました。また、彼を慕うソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)やバド・パウエル(Bud Powell)、マックス・ローチ(Max Roach)などとも録音、デューク・エリントン(Duke Ellington)とも共演しています。
1963年にレギュラー・カルテットで録音した「Today and Now」から「Don't Love Me」と「Don't Sit Under the Apple Tree」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: コールマン・ホーキンス,トミー・フラナガン,メイジャー・ホリー,エディ・ロック
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2001/12/21
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一応メンバーを記しておきます。
Coleman Hawkins – tenor saxophone
Tommy Flanagan – piano
Major Holley – bass
Eddie Locke – drums