トミー・フラナガン(Tommy Flanagan):名盤登場回数ナンバーワン
コロコロ、コロコロ、小気味いい
トミフラで溢れかえる
いつ、どこで初めて出会ったのか思い出せないけど、気がついたら一番身近にいる。そんな存在なんですよ、トミー・フラナガン(Tommy Flanagan)さんは。誰と組んでやってるのがどうのこうのという意識もないんですけど、気がついたら「このアルバムのピアノもトミフラ」「あっちのアルバムのピアノもトミフラ」「おぉ、これもトミフラだ」という具合に、知らないうちに「トミフラで溢れかえっている」という(笑。そんな方です。意識させないで重要な部分で必ず現れる。上等な刺し身のツマのような方なんでしょうかね。コールマン・ホーキンス(Coleman Hawkins)さんとレギュラー・カルテットを組んでいたということでのつながりで、今回はトミフラさんです。
引用元:http://jimbrittphoto.com/?page_id=290
初リーダーアルバム「Overseas」
トミー・フラナガンはしいて言えば、エラ・フィッツジェラルド(Ella Fitzgerald)の伴奏、コールマン・ホーキンスのグループへの参加ぐらいがレギュラーとしての経歴ぐらいで、あとは名だたるミュージシャンとの膨大な数のセッション的なアルバムおよびライブでの参加をこなしています。ここでは彼名義のリーダーアルバムを聴いていくことにします。まず、初リーダーアルバムは1957年の「Overseas」で、
Tommy Flanagan – piano
Wilbur Little - bass
Elvin Jones - drums
というピアノトリオです。
このアルバムから「Skal Brothers」と「Little Rock」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: Tommy Flanagan,Elvin Jones
- 出版社/メーカー: Ojc
- 発売日: 1999/11/02
- メディア: CD
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このアルバムが何故「Overseas」かというと、スウェーデンで録音されたからという単純な理由です。この時このトリオのメンバーはJ. J. ジョンソン(J. J. Johnson)クインテットのメンバーとしてスウェーデン公演中でした。
Eclypso
次に1977年にEnjaからリリースした「Eclypso」から聴いていただきましょう。「Oleo」と「Confirmation」の二曲です。これもトリオで、George Mraz (bass), Elvin Jones (drums) というメンバーです。
相変わらずコロコロ、コロコロ、トミフラ絶好調です(笑。
もう少し長生きして欲しかった
トミー・フラナガンは2001年11月16日に帰らぬ人となりました。71歳でした。意外に若かったんですね。もう少し長生きして活躍して欲しかったですよね。自分名義のリーダーアルバムは40歳以降の中年と言われる年齢になってからの方が格段と多くなりましたからね。名盤というわけではないですけど、どれをとってもできの良いアルバムばかりですからもっと活躍して欲しかったというのが正直なところです。
1986年にリリースしたライブ・アルバム「Nights at The Vanguard」から「Goodbye, Mr. Evans」と「More Than You Know」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: Tommy Flanagan,George Mraz,Al Foster
- 出版社/メーカー: Uptown
- 発売日: 1995/03/24
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これもトリオで、George Mraz (bass), Al Foster (drums) となっています。