クリス・ポッター(Chris Potter):甘いマスクでやること過激!
ジャズ界の重鎮になること間違いなし
黒っぽいサックス
クリス・ポッター(Chris Potter)は元旦生まれです。いや、別に、それだけなんですけど(汗。クリス・ポッターと初めて会ったのもYouTubeでした。その時の感想は「男前やな~~。せやけどエライ過激に吹くな~!バリバリの白人のくせにめちゃくちゃ黒っぽいし、うまいサックスやね~!」と驚きました。また、ステージ上の立ち居振る舞いがスマートで、大物っぽい雰囲気を醸しだしていることにも感心しました。年齢を見ると、まだまだこれから活躍しそうです。すでにかなりのキャリアを積み重ねていますが、ジャズ界における立ち位置はまだまだこれから重要視されるようになるんじゃないかと期待しています。
引用元:http://jazzinsideandout.com/chris-potters-underground-orchestra/
活発な活動歴
クリス・ポッターの初リーダーアルバムは1994年のリリースです。それから約20年で、20枚近くのアルバムをリリースしています。平均して年一枚のペースですからそれほど多くはありませんが、まず普通のペースではないでしょうか。しかし、サイドマンとして参加したアルバムとなると、既に200枚近くになっているようです。これはさすがにハイペースと言えますね。
初リーダーアルバムのリリースから4年後の2008年のリリース、枚数にして7枚目のアルバム「Vertigo」がその年のベスト10ジャズアルバムに選ばれました。では、その「Vertigo」から「Act III, Scene I」と「Fisty」の二曲をお聴きください。
ギターでカート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwinkel)が参加しています。
空白をなくした
2008年にクリス・ポッターがこのような優れた作品をリリースしたということは、偶然にせよ大きな意味を持っています。
長年にわたってジャズ・サックスの王者として君臨していたマイケル・ブレッカー(Michael Brecker)が2007年1月13日に白血病で若くして死去、ジャズ・サックス界は一種の空白期間を迎えようとしていた矢先にマイケル・ブレッカーの後継者としてクリス・ポッターが位置づけ出来るきっかけになりました。もちろん一方でジョシュア・レッドマン(Joshua Redman)というもう一方の雄がいますが、やはりライバルあっての躍進ですから、このタイミングは絶妙であったと言わざるを得ません。
エレクトリック・クリス
また、この頃からクリス・ポッターはエレクトリック路線にも挑戦するようになります。フュージョン的なアプローチをするためのレギュラーバンドを結成し、たびたびそのメンバーでステージやアルバム制作を行っています。ここ数年はその動きは止まっていますが、また動き出すかもしれません。そういうアプローチをした最初のアルバム「Underground」から「Lotus Blossom」と「The Wheel」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: クリス・ポッター,ウェイン・クランツ,クレイグ・テイボーン,ネイト・スミス,アダム・ロジャース
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2006/05/10
- メディア: CD
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まだまだこれから
近年、クリス・ポッターはアルバムをECMからリリースしていますので最新作は残念ながらアップルミュージックでチェックすることは出来ません。2011年にビッグバンドを従えて録音したアルバムからお聴きください。Chris Potter & DR Big Bandの「Transatlantic」から「Quick」と「New Year's Day」です。
このように、色々と新しい取り組みを精力的に続けるクリス・ポッターです。今後も目を離せませんね。
それでは最後に、とんでもなく豪華な映像を観ていただきましょう。サックス4本の競演です。クリス・ポッター、ジョシュア・レッドマン、マーク・ターナー(Mark Turner)、クリス・チーク(Chris Cheek)というとんでもないメンバーです。
ということで、次回はジョシュア・レッドマンです。
AXIS SAXOPHONE QUARTET FEATURING JOSHUA REDMAN, CHRIS CHEEK, CHRIS POTTER AND MARK TURNER 2