ブライアン・ブレイド(Brian Blade):ドラムの可能性を広げた
八面六臂の大活躍
日本、大好きだ
私がやっていた店(ジャズ喫茶)のお客様で、当時25歳前後の男性が「ニューヨークJAZZ旅行」をやったんですよ。ある日憧れの「スモールズ」に行って楽しんでいた時のこと、ステージの合間にトイレに行ったそうです。小用を足していると、隣で連れション状態の黒人のおっちゃんが「Hey、ニイチャン!どっから来たの?」と話しかけてきたので、「あ、日本からです」と答えると「日本?Oh!いいね!日本は大好きだ!ニイチャンもジャズやってるの?日本のジャズファンはグレイトだぜ!」とノリノリのおっちゃんでした。ん?誰?と思って小用しながらマジマジおっさんを見たら、、、なんとブライアン・ブレイド(Brian Blade)だったという、そんなオチで(笑。
明るい方です(笑
引用元:http://www.allaboutjazz.com/brian-blade-and-the-fellowship-band-landmarks-by-john-kelman.php
ユニークなドラム
ブライアン・ブレイドの演奏のユニークなところは実際に目で見るとわかりやすいです。YouTubeに数多くアップされていますのでチェックされるといいでしょう。とにかく、踊るようにプレイするのがおもしろいですよ。時には和太鼓を叩いているようなバチさばき(スティックですが)をすることもあります。ドラムもパーカッションなんだと今さらながら気づかせてくれるプレイも随所にあります。アリ・ホーニグ(Ari Hoenig)のようにメロディアスに叩く時もあります。とにかく従来のドラムの概念を取り払うドラマーであることは間違いありません。
ブライアン・ブレイドは1997年頃から自己のバンド「フェローシップ・バンド(The Fellowship Band)」を結成。メンバーは、ピアノ:ジョン・カワード(Jon Cowherd)、ベース:クリス・トーマス(Chris Thomas)、サックス:マイロン・ウォルデン(Myron Walden)とメルヴィン・バトラー(Melvin Butler)、ギター:ジェフ・パーカー(Jeff Parker)、カート・ローゼンウィンケル(Kurt Rosenwikel)、スチールギター:デイヴ・イーズリー(Dave Easley)です。ギターはアルバムによって参加、不参加はありますが。その最新作を聴いていただきましょう。2014年リリースの「Landmarks」から「Landmarks」と「He Died Fighting」です。
ジャズ以外でも
ジャズドラマーのレギュラーとして参加しているのは上記のフェローシップバンドはもちろんのこと、前回のジョシュア・レッドマン(Joshua Redman)のグループや以前に紹介したウェイン・ショーター(Wayne Shorter)のグループがあります。また、ジャズ以外でも、ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)やボブ・ディラン(Bob Dylan)のレコーディングに参加しています。2007年にジョニ・ミッチェルがリリースしたアルバム「Shine」から「Hana」と「Shine」の二曲をお聴きください。
シンガーソングライターでデビュー?
ブライアン・ブレイドでYouTubeを検索していると、たまに彼がギターの弾き語りをやってる画像があって、「あー、こういうリラックスした私生活の様子を紹介してるんだな」って思っていたんです。だから別に気もとめていなかったんですが、なんとシンガーソングライターでデビューしちゃったから「驚き、桃の木、山椒の木!」でした。音楽としては余興ですけど、レコード作ったんで一応聴いてやってください(笑「Mama Rosa」から「After the Revival」と「Brother」の二曲です。
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次回はクリスチャン・マクブライドです。