ドルフィーのバスクラを聴け

ジャズ(Jazz)を中心とした洋楽を、アップルミュージック(Apple Music)で聴けるように紹介していきます。

サド・ジョーンズ(Thad Jones):サドメルのリーダー

 サドメル・オーケストラで大活躍

カウント・ベイシー・オーケストラ出身

サド・ジョーンズThad Jones)は、前回のハンク・ジョーンズHank Jones)の弟、前々回のエルヴィン・ジョーンズElvin Jones)の兄です。サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラで有名ですよね。元々はカウント・ベイシー・オーケストラのメンバーで、亡くなる少し前にも古巣の当オーケストラに戻り、先に他界したカウント・ベイシーの後を受けてリーダーを勤めています。彼も、兄のハンク・ジョーンズ同様、ジャズのメインストリームを歩き続けた一人です。

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引用元:http://www.allaboutjazz.com/the-danish-radio-big-band-and-eclipse-thad-jones-storyville-records-review-by-chris-mosey.php

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ハンク・ジョーンズ(Hank Jones):「ミスター・スタンダード」と呼ばれた男

 常にジャズのメインストリームを行く

最も親しまれたピアニスト

前回のエルヴィン・ジョーンズのお兄ちゃんです。アメリカ人に最も親しまれたアメリカ人ピアニストと言っても言いすぎじゃないと思います。ケネディ大統領の誕生パーティーでマリリンモンローが色っぽく「ハッピーバースデー」を歌う有名なシーンがありますが、ピアノ伴奏はハンク・ジョーンズでした。ハンク・ジョーンズは、ジャズのスタンダード曲を1,000曲以上記憶していたと言われており、「ミスター・スタンダード」と呼ばれていました。

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引用元:http://okmusic.jp/musichubz/artists/9266/images

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エルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones):超絶技巧のドラム!

今のジャズドラムの流れは彼から 

凄い兄弟の末っ子

エルヴィン・ジョーンズElvin Jones)は、ハンク・ジョーンズHank Jones)、サド・ジョーンズThad Jones)との三人兄弟の末っ子として育ちました。凄い兄弟ですよね。マッコイ・タイナーMcCoy Tyner)、ジミー・ギャリソン(Jimmy Garrison)とジョン・コルトレーンJohn Coltrane)の絶頂期を支えました。コルトレーンから「君の代わりはいない」と絶賛されるほど、複雑なリズムを刻む超絶技巧のドラマーとして有名です。コルトレーンポリリズムのスタイルを目指す中で方向性の違いを感じ、コルトレーンと袂を分かつことになります。マッコイ・タイナーとほぼ同時にコルトレーンと別れることになったのです。1966年のことでした。

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引用元:http://okmusic.jp/musichubz/artists/83791/images

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マッコイ・タイナー(McCoy Tyner):コルトレーンから離れて開花した

 豪快で華やかなピアノ

歳とっても頑張る

頑張る年寄りつながりで、今回はマッコイ・タイナーMcCoy Tyner)です。アルバムのリリースこそほとんどなくなりましたが、まだまだ元気にステージをこなしている姿がYouTubeでは見ることが出来ます。少し前になりますが、2009年の東京ジャズにも来日しましたから実際にステージをご覧になった方もいらっしゃることと思います。ただ、往年のパワフルな演奏は影を潜めていることは仕方ないことです。また、噂では、「9.11」以降一時干されていたとも聞きます(彼は敬虔なイスラム教徒と言われてます)が、真偽の程はわかりません。また、彼の弟はアメリ共産党のvice chairmanだということも若干きな臭い(?)政治的な姿も見えなくはありませんが・・・

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引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:McCoy_Tyner_02.jpg

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ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson):最長老は元気です!

 バップからソウル・ジャズ

 ジャズ界の最長老

むちゃくちゃとぼけた爺さんです。YouTubeで最近のルー・ドナルドソンLou Donaldson)を観た印象です。ところが、サックスを吹き出したらやっぱりオーラが湧き出てくるんですよ。それでもって年齢を忘れさせるようなかっこよさなんですよね。さすがに80歳を超えて現役を続けるのは超人だなと感心させられました。1926年生まれですからソニー・ロリンズSonny Rollins)より4歳年上で、もちろんジャズ界最長老でしょう。

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引用元:http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2014/05/24/lou-donaldson-quartet.html

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ホレス・シルバー(Horace Silver):ファンキーでわかりやすいね!

ブルーノート一筋でした

ブルーノートカラーは彼が作った

アート・ブレイキー(Art Blakey)とともにジャズ・メッセンジャーズJazz Messengers)を立ち上げたというつながりで、今回はホレス・シルバーHorace Silver)です。ホレス・シルバーは、ブルーノートにやたらめったらアルバムを残しています。ブルーノートカラーは彼が作ったと言っても過言ではありません。でも、そのきっかけは偶然だったようです。元々ルー・ドナルドソンLou Donaldson)がブルーノートでカルテットの録音をする予定だったのがキャンセルとなり急遽ホレス・シルバーのトリオでの録音に切り替えたということです。以前からアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がホレス・シルバーをデビューさせようと思っていたので、いい機会だということになったようです。

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引用元:http://www.nmz.de/online/jazzpianist-horace-silver-mit-85-jahren-gestorben

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アート・ブレイキー(Art Blakey):J. メッセンジャーズ一筋 ン十年!

アート・ブレイキーはジャズの代名詞

日本と相思相愛

日本人には一番なじみのジャズミュージシャンの一人です。親日家としても有名で、数多く来日公演しています。日本人女性と結婚していたこともあります。来日した時、日本人のファンにツーショットをリクエストされたところ「黒人の俺と一緒に写真に写っていいのかい?」と驚いたという話は有名です。また、「日本人は、アフリカ以外で初めて俺たち黒人を人間として扱ってくれた」と感激したという逸話も有名ですね。そして、日本人ファンも「ジャズと言えばアート・ブレイキージャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)」と、アート・ブレイキーはジャズの代名詞みたいな存在でした。

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引用元:http://jazzinchicago.org/test-gallery-jazz-in-chicago-1/

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