ドルフィーのバスクラを聴け

ジャズ(Jazz)を中心とした洋楽を、アップルミュージック(Apple Music)で聴けるように紹介していきます。

ベニー・グリーン(Benny Green):O. ピーターソンの後継者

真面目な人柄で努力家 

 見るたび異なる外見

また、いつものペースに戻ります。今日はレイ・ブラウン(Ray Brown)からのつながりで、ベニー・グリーン(Benny Green)です。レイ・ブラウン・トリオにいましたからね。

この人ほど外見のイメージをたびたび変える方はいないですよね。YouTubeに沢山画像がありますからチェックしてみて下さい。時代時代で全然髪型も服装も違いますから。新しいイメージの外見を見つけるたび笑ってしまいますよね。ところがピアノの華麗さはいつも変わらずです。聞くところによると、非常に真面目な方だそうです。人間性を悪く言う方はいらっしゃいませんね。みなさんベタボメです。

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引用元:http://www.npr.org/2011/07/05/137628117/benny-green-remembers-monk-and-shearing

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ブルーノート考

 一人の男の夢の形

 レーベルを語っちゃう

我が国のジャズファンの悪癖(?)の一つに「レーベルを語る」つうのがあります(笑。かくいう私も散々語ってきました(汗。ジャズに興味のない人からすれば全く理解出来ない現象ですよね。実際、よくよく考えると、そこまで熱く語ることなの?と思わないでもありません。しかし、やっぱり語ってしまうのです。特に、ブルーノートというレーベルに関しては語らずにはいられないので今回は少し語らせてもらいます。我慢して聞いてやってください。

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引用元:http://www.bluenote.com/spotlight/the-real-mccoy

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「何から聴く?」に立ち戻る

永遠の命題 

真剣に考えよう 

40年以上、ジャズという音楽に付き合ってきて、おまけにジャズ喫茶までやって(すぐに頓挫しましたが)しまって、自分ではそれほどでもないと思っていても「ジャズに詳しい」なんて思われていて、やっぱり「ジャズを聴きたいんだけど、何から聴いたらいいんですか?」という質問をいつも受けていて、その都度、その時の気分で適当に答えて、後々反省して、ということを繰り返してきたわけです。そこで、一度、その原点に立ち戻って「ジャズを聴くなら何から聴く?」という永遠の命題を真剣に考えてみたいと思うのです。 

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引用元:https://www.facebook.com/otonosato

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トリオ考

最小単位の完成形 

トリオでの組み合わせ

ジャズにおけるトリオというのは、ピアノ+ベース+ドラム、という、所謂「ピアノトリオ」が一般的です。しかし、有名なオスカー・ピーターソン・トリオ(Oscar Peterson Trio)は長い期間、ピアノ+ギター+ベースという組み合わせでした。また、例えばギタートリオという呼称だと、ギター+ベース+ドラムという組み合わせが頭に浮かびます。ソニー・ロリンズSonny Rollins)はサックス+ベース+ドラムというトリオを得意としていたことは以前書いた通りです。

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引用元:http://www.ducdeslombards.com/scripts/hier_photo.php?mois=2011-10

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レイ・ブラウン(Ray Brown):ベーシスト憧れの巨人

レイ・ブラウンは常にジャズの中心にいた

ディジー・ガレスピーのベーシスト

レイ・ブラウン(Ray Brown)はエラ・フィッツジェラルドElla Fitzgerald)と結婚していたんですよね。今思うと、凄い夫婦ですね。

レイ・ブラウンはハイスクール時代からピッツバーグではちょっと知られたベーシストになっていましたが、20歳の時ニューヨークに出てディジー・ガレスピーDizzy Gillespie)のベーシストとなり、次第にアート・テイタムArt Tatum)やチャーリー・パーカーCharlie Parker)らとも演奏する機会を得るようになりました。

 

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引用元:http://bassplayerscorner.com/musicians/ray-brown-jazz-legend/

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ウルフ・ワケニウス(Ulf Wakenius):Virtuosoを目指す男

見た目と演奏は大違い 

 2000年頃からメジャーに

ある日、YouTubeをぼんやり観ていたら、突然野球帽を被った農家のおっちゃん(そう見えた)が出てきて、やおらギターを弾きだしたら、やたらめったらカッコイイギターで、度肝を抜かれました。そのお方こそウルフ・ワケニウス(Ulf Wakenius)だったのです。1958年生まれだから結構なお歳ですが、それまで存じあげなかったのは、2000年近くになるまでは、ヨーロッパ、南米で活動していたからです。アメリカの大物ミュージシャンと共演するようになったのは2000年前後からのことです。

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引用元:http://www.musicframes.nl/2014/05/momento-magico-met-ulf-wakenius/

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ジョー・パス(Joe Pass):ギター芸人に徹した生涯

多くの共演者を引き立てました

脇役の見本

ギターって、ロックなんかでは一番中心となる楽器ですよね。ロックに限らずポップスというような洋楽の大半では中心で目立つ存在です。ところが、ジャズに限っては少し地味で脇役的存在になっています。パット・メセニーPat Metheny)やスタンリー・ジョーダン(Stanley Jordan)などが現れて多少目立ってきたようにも思われますが。ジョー・パスJoe Pass)はまさにその見本のような人で、決して目立たず主役を引き立てるような演奏をするまさにジャズ・ギター芸人でした。私はギターのテクニック的なことは全くわかりませんが、ジョー・パスのギターは超絶技巧だそうです。実際教則本を書いたりされているみたいですね。

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引用元:http://okmusic.jp/musichubz/artists/7574/images

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