ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson):最長老は元気です!
バップからソウル・ジャズ
ジャズ界の最長老
むちゃくちゃとぼけた爺さんです。YouTubeで最近のルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)を観た印象です。ところが、サックスを吹き出したらやっぱりオーラが湧き出てくるんですよ。それでもって年齢を忘れさせるようなかっこよさなんですよね。さすがに80歳を超えて現役を続けるのは超人だなと感心させられました。1926年生まれですからソニー・ロリンズ(Sonny Rollins)より4歳年上で、もちろんジャズ界最長老でしょう。
引用元:http://www.bluenote.co.jp/jp/reports/2014/05/24/lou-donaldson-quartet.html
驚きの映像
と、こう書いたので、そのとぼけた映像を探したんですけど、いくら探しても見つからなかったんですんね。残念なんで、別の画像をのっけておきます。2013年の映像ですから、87歳ですよ!信じられますか?生まれた年号を誤魔化してるんちゃうか?と思ってしまいますよね。驚きです。
Todd Barkan Presents: LOU DONALDSON - Gravy Train - San Javier 2013
バップ時代
ルー・ドナルドソンと言えばすぐに頭に浮かぶのが「Alligator Bogaloo」ですよね。こういうファンキーなイメージがあるルー・ドナルドソンですが、もともとはご多分に漏れずチャーリー・パーカーから多大な影響を受け、ビバップをやっていたんですよね。有名な「Lou Takes off」があります。これはジャケットでも有名ですよね。一度見たら忘れません。ブルーノートの1500番台ですからね。凄いですね。トランペットはドナルド・バード(Donald Byrd)、トロンボーンはカーティス・フラー(Curtis Fuller)、ピアノはソニー・クラーク(Sonny Clark)、ベースはジョージ・ジョイナー(George Joyner)、ドラムはアート・テイラー(Art Taylor)というブルーノートならではの豪華な布陣です。このアルバムの中から「Strollin' in」と「Groovin' High」の二曲をお聴きください。
バリバリのバップジャズをやってます。さすがにみんなげんきですね!
Alligator Bogaloo
ルー・ドナルドソンと言えば、やっぱりアリゲーター・ブーガルー(Alligator Bogaloo)の大ヒットですよね。1967年のリリースです。メンバーは、コルネットがメルヴィン・ラスティー?(Melvin Lastie)、オルガンがロニー・スミス(Lonnie Smith)、ギターがジョージ・ベンソン(George Benson)、ドラムがレオ・モリス(Leo Morris)です。「Alligator Bogaloo」と「I Want a Little Girl」の二曲。お聴きください。
いや~、久しぶりに聴くと、ソウルですね~~(笑!こういうあっけらかんな演奏に、とぼけたルー・ドナルドソン爺さんをダブらせると思わず笑ってしまいます。
いつまでもお元気で!
でも、やっぱり基本にはバップの血が流れているんです。ソウルフルでファンキーな演奏をやってる最中にチャーリー・パーカーみたいなフレーズがそこかしこにちりばめられるから楽しいですよね。最後に、かなりお歳を召されてからのアルバムをお聴きください。1993年の「Caracas」です。歳なんて全然感じさせないなめらかな吹きっぷりです。メンバーは下記の通りです。
Lou Donaldson - alto saxophone, vocals
Lonnie Smith - organ
Peter Bernstein - guitar
Kenny Washington - drums
Ralph Dorsey - congas
このアルバムの中から「Hot Dog」と「Caracas」の二曲をお聴きください。