ドルフィーのバスクラを聴け

ジャズ(Jazz)を中心とした洋楽を、アップルミュージック(Apple Music)で聴けるように紹介していきます。

デューク・エリントン(Duke Ellington):洗練されたサウンドを目指して

 アメリカジャズ界の頂点にいた人なんだよね

 英語版wikiに萎える

私がこのブログを書くについては、やはりネットで検索して参考にしながら書きます。自分の拙い知識や勝手な思い込みだけで書かないようにしていますが、そうなってくると、まずは手っ取り早く「wiki」をすべてにわたって検索して一読してから書くのがルーチンとなっています。ジャズの場合、日本語のwikiと英語のwikiでは内容的に百倍くらい差があって、どうしても英語のwikiに目を通さざるを得ません。そんなに英語は得意ではないですが、辞書をひきながらというのも邪魔くさいので、ざっと目を通す程度で、どうしても重要な箇所だけは辞書を面倒だけどひいて確認するというようなことです。で、今回のデューク・エリントンDuke Ellington)ですが、予想はしていたのですが、英語版のwikiの文字量が半端なくって萎えてしまいました(笑。

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引用元:http://www.bbc.co.uk/music/artists/3af06bc4-68ad-4cae-bb7a-7eeeb45e411f

 極東組曲

今回が何故デューク・エリントンなのかというと、カウント・ベイシーからの流れです。カウント・ベイシー・オーケストラとデューク・エリントン・オーケストラは二大ビッグバンドというイメージですからね。好みで言うと、カウント・ベイシーの方が好みです(汗。つうか、デューク・エリントンの方はあまりよくわかりません。カウント・ベイシーはギンギンにスイングする楽しいあの時代らしい演奏でわかりやすいのですが、デューク・エリントンの方は若干とらえどころがないというか、聴くたびに若干イメージが変わるような気がして、個々の演奏は悪くはないんだけど、しいて他の演奏も聴きたくなるほどではないというのが正直な印象です。しかし、「極東組曲」というアルバムだけは非常に好きなんです。とりあえずそれを聴いていただきましょうか。「Isfahan」と「Blue Pepper (Far East of the Blues)」の二曲です。

メンバーは下記の通りです。

Cootie Williams — trumpet
William "Cat" Anderson — trumpet
Mercer Ellington — trumpet & flugelhorn
Herbie Jones — trumpet & flugelhorn
Lawrence Brown — trombone
Buster Cooper — trombone
Chuck Connors — trombone
Jimmy Hamilton — clarinet & tenor saxophone
Johnny Hodges — alto saxophone
Russell Procope — alto saxophone & clarinet
Paul Gonsalves — tenor saxophone
Harry Carney — baritone saxophone
Duke Ellington — piano
John Lamb — bass
Rufus Jones — drums

極東組曲

極東組曲

 

 

Isfahan

Isfahan

 

Blue Pepper (Far East of the Blues) [1999 Remastered]

Blue Pepper (Far East of the Blues) [1999 Remastered]

選曲ミスなんじゃない?!

結論的に言うと、デューク・エリントンは洗練されたサウンドを目指していたんだろうと思うんです。だから、カウント・ベイシーみたいな脳天気でスイングしまくりの音楽ではなく、クールなサウンドを求めていたのかなと思います。私が、ビル・エヴァンスにピンとこないのと共通するのかもしれません。

1956年のニューポート・ジャズ・フェスティバルのデューク・エリントンを録音したアルバムがあります。このLPがピンとこないきっかけになったような気がします。ところがこのジャズフェスの完全録音盤が1999年にCDで発売されたんですよ。それを聴いて思ったんですけど「LPは選曲ミスなんじゃない?!」通しで聴くと40曲2時間以上ありますが、やっぱり「さすが!!」と思わせられます。ちょっと聴いてみましょう。沢山あるので4曲聴いてください。「Tea for Two」「Take the 'A' Train」「Blues to Be There, Pt. 2」「Sophisticated Lady」です。

 

コンプリート・アット・ニューポート1956+10

コンプリート・アット・ニューポート1956+10

 

 

Tea for Two

Tea for Two

 

Take the

Take the "A" Train

 

Blues to Be There, Pt. 2

Blues to Be There, Pt. 2

 

Sophisticated Lady

Sophisticated Lady

メンバーは下記の通りです。

Harry Carney - Baritone sax
John Willie Cook - Trumpet
Duke Ellington - Piano
Paul Gonsalves - Tenor sax
Jimmy Grissom - Voice
Jimmy Hamilton - Clarinet
Johnny Hodges - Alto sax
Quentin Jackson - Trombone
William "Cat" Anderson - Trumpet
Ray Nance - Voice, trumpet
Russell Procope - Alto sax
John Sanders - Trombone
Clark Terry - Trumpet
James Woode - Bass
Britt Woodman - Trombone
Sam Woodyard - Drums

Duke Ellington & John Coltrane

ビッグバンドだけじゃなくってピアニストとしてコンボでやっているのも聴いてみましょう。コルトレーンとの有名な「Duke Ellington & John Coltrane」から「Big Nick」と「The Feeling of Jazz」の二曲をお聴きください。

 

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

 

 

 

 メンバーは

Duke Ellington - piano
John Coltrane - tenor (all but 3) and soprano (3) saxophones
Jimmy Garrison - bass (2, 3, 6)
Aaron Bell - bass (1, 4, 5, 7)
Elvin Jones - drums (1-3, 6)
Sam Woodyard - drums (4, 5, 7)

となっています。

これを聴くといつも思うんだけど、コルトレーンがかなりエリントンに敬意を示しているなと。多少無理しているのかな?なんてね(笑