読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ドルフィーのバスクラを聴け

ジャズ(Jazz)を中心とした洋楽を、アップルミュージック(Apple Music)で聴けるように紹介していきます。

ケニー・ドリュー(Kenny Drew):遅咲きの大輪です

ピアノ

 ペデルセンとの出会いが彼の後半生を変えた

コペンハーゲンで華開く 

前回のペデルセン(Niels-Henning Ørsted Pedersenn)で述べたように、ケニー・ドリューKenny Drew)を素晴らしいピアニストであると初めて認識したのは「Dark Beauty」においてでした。それ以前は、コルトレーンJohn Coltrane)の「Blue Train」のピアニストであるというくらいにしか記憶にはありませんでした。しかし、「Dark Beauty」での彼は別人のように活き活きとしており、タッチも力強く華麗で素晴らしいピアニストであることを証明してくれたのです。このことについては衆目一致するところのようで、アメリカでは大物ミュージシャンと多数共演し、かなりのキャリアを積んでいながら大して目が出ず、人種的な偏見にも嫌気が差し、1961年にパリに渡り、その三年後にデンマークコペンハーゲンに移ります。やがて、コペンハーゲンで活動する中でペデルセンに出会い、一気に華を咲かせることになります。

f:id:westwind0813:20160303201937p:plain

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JRIWnL9wCRs

 ペデルセンとのデュオ

ケニー・ドリュースティープルチェイスの第二弾をペデルセンとのデュオアルバムで飾っています。今でこそこういうデュオはちょくちょく見ますが、当時としては珍しく「際物(キワモノ)」と言われても仕方のない状況でした。それを敢えて採用した(それも第二弾のリリースとして)スティープルチェイスも思い切ったことをしたものです。それだけ、ケニー・ドリューペデルセンの絆に信頼を置いていたんだなと思われます。では、そのアルバム「Duo」から「Kristine」と「Duo Trip」の二曲をお聴きください。

 

デュオ(紙ジャケット仕様)

デュオ(紙ジャケット仕様)

 

 

Kristine

Kristine

 

Duo Trip

Duo Trip

 ペデルセンではないベースと

数年間、ケニー・ドリューペデルセンと組んでスティープルチェイスからアルバムを出し続けますが、1977年にジョージ・ムラーツ(George Mraz)をベースに据えたアルバムを出しました。そのアルバム「Lite Flite」から「Yesterdays」と「All Your Words」をお聴きください。

 

Lite Flite

Lite Flite

 

 

Yesterdays

Yesterdays

 

All Your Words

All Your Words

 アート・ファーマーのアルバム

また、1981年にはアート・ファーマーArt Farmer)と共演しています。他のミュージシャンのリーダー作にサイドマンとして参加したのは多分このアルバムが最後だと思います。では、アート・ファーマーのアルバム「Manhattan」から「Context」と「Manhattan」です。お聴きください。

 

Manhattan

Manhattan

 

 

Context

Context

 

Manhattan

Manhattan

 

ジャズの発祥地アメリカを見限って、ヨーロッパのデンマークに新天地を見出したケニー・ドリュー。その地で充実した後半生を過ごしました。1993年にコペンハーゲンで死去、同地に埋葬されました。

実は、彼の息子、ケニー・ドリュー・ジュニア(Kenny Drew Jr.)もジャズ・ピアニストとして活動しています。

最後にケニー・ドリュー・ジュニアのアルバムも聴いてみましょう。「Passionata」から「Dark Beauty」と「When You Wish Upon a Star」の二曲をお聴きください。

 

Passionata by Kenny Drew, Jr., Peter Washington, Lewis Nash (1998-01-16) 【並行輸入品】

Passionata by Kenny Drew, Jr., Peter Washington, Lewis Nash (1998-01-16) 【並行輸入品】

 

 

Dark Beauty

Dark Beauty

 

When You Wish Upon a Star

When You Wish Upon a Star

 私も実は初めて聴いたんですけど、親父さんほどのスイング感はないけどタッチと華麗さは引き継いでいますね。親父さんより上品なイメージです。ちょっと今後を注目してみようかなと思いました。

では、次回はデクスター・ゴードンです。