ウイントン・ケリー(Wynton Kelly):最もスイングするピアノ
レッド・ガーランドとビル・エヴァンスのハイブリッド
マイルスグループで活躍
ウイントン・ケリー(Wynton Kelly)も若くして亡くなってしまった稀有の才能です。彼はジャマイカ生まれだそうですね。R&Bグループでプロのスタートをきったようです。様々なミュージシャンと共演しましたが、1959年から1963年までのマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のグループに参加していたことが彼の名声を決定づけるものとなったことは誰しもの認めるところとなっています。マイルスは彼のピアノを「レッド・ガーランド(Red Garland)とビル・エヴァンス(Bill Evans)のハイブリッドである」と評したそうです。私にはよくわかりませんが(汗
初リーダーアルバム
初リーダーアルバムは1951年にブルーノートからリリースしています。そのアルバム「Piano Interpretations」から「There Will Never Be Another You」と「Goodbye」の二曲をお聴きください。
バド・パウエル(Bud Powell)から一番影響を受けたと言われていますが、バド・パウエルほど華麗に弾きまくるわけでもなく、どちらかというと、スイング感と楽しさや悲しさなどの感情表現に主眼が置かれているような演奏に感じます。
Kelly Great
マイルスグループで活躍する傍ら、自分名義のアルバムも積極的にリリースしていきます。その頃がやはり乗りに乗っている時代に思えます。その頃の私が一番好きなアルバム「Kelly Great」より「Wrinkles」と「What I Know」の二曲をお聴きください。
このアルバムのメンバーは下記の通りです。
Wynton Kelly - piano
Lee Morgan - trumpet
Wayne Shorter – tenor saxophone
Paul Chambers – bass
Philly Joe Jones – drums
ウェス・モンゴメリーと共演
マイルスのグループを去る際、ベースのポール・チェンバース(Paul Chambers)、ドラムのジミー・コブ(Jimmy Cobb)も一緒にマイルスの元を去り、トリオを結成します。そのトリオがウェス・モンゴメリー(Wes Montgomery)を迎えて1965年にリリースしたライブ・アルバムがあります。その「Smokin' at the Half Note」から「Unit 7」と「Four on Six」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: ウェス・モンゴメリー&ウィントン・ケリー,ウェス・モンゴメリー,ウィントン・ケリー,ポール・チェンバース,ジミー・コブ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
- 発売日: 2014/10/08
- メディア: CD
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