サド・ジョーンズ(Thad Jones):サドメルのリーダー
サドメル・オーケストラで大活躍
カウント・ベイシー・オーケストラ出身
サド・ジョーンズ(Thad Jones)は、前回のハンク・ジョーンズ(Hank Jones)の弟、前々回のエルヴィン・ジョーンズ(Elvin Jones)の兄です。サド・ジョーンズ=メル・ルイス・ジャズ・オーケストラで有名ですよね。元々はカウント・ベイシー・オーケストラのメンバーで、亡くなる少し前にも古巣の当オーケストラに戻り、先に他界したカウント・ベイシーの後を受けてリーダーを勤めています。彼も、兄のハンク・ジョーンズ同様、ジャズのメインストリームを歩き続けた一人です。
初期のリーダーアルバム
サド・ジョーンズはカウント・ベイシー・オーケストラで数々の優れた編曲と作曲をこなしました。一方、自分名義のリーダーアルバムでも名盤をリリースしています。そんな中から初期の名盤、ブルーノートから1956年リリースの「The Magnificent Thad Jones」より「April in Paris」と「If Someone had Told Me」の二曲をお聴きください。
The Magnificent Thad Jones / ザ・マグニフィセント・サド・ジョーンズ (アナログ盤/BLUENOTE プレミアム復刻シリーズ) [Analog]
- アーティスト: Thad Jones,サド・ジョーンズ
- 出版社/メーカー: ディスクユニオン
- 発売日: 2013/03/20
- メディア: LP Record
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このアルバムのメンバーは下記の通りです。
Thad Jones - trumpet
Billy Mitchell - tenor saxophone
Kenny Burrell - guitar (track 7)
Barry Harris - piano
Percy Heath - bass
Max Roach - drums
さすがこの頃のブルーノートはメンバーが凄いですね。
サドメル・オーケストラ
サド・ジョーンズと言えば、サドメル・オーケストラのリーダーとして有名でした。1966年にドラマーのメル・ルイス(Mel Lewis)と一緒に立ち上げたビッグバンドです。そのバンドで数々のアルバムをリリースしましたが、サド・ジョーンズは1978年に離脱し、デンマークに拠点を移してしまいます。サド・ジョーンズが抜けた後、メル・ルイス・ジャズ・オーケストラとして活動は継続され、メルの死後はヴァンガード・ジャズ・オーケストラとして現在も活動を続けています。
サドメル・オーケストラが1967年にリリースした「Live at the Village Vanguard」より「The Little Pixie」と「Willow Tree」の二曲をお聴きください。
もう一枚、1978年にサドメル・オーケストラを去る直前に録音したbルリンでのライブ・アルバム「Body and Soul」から「Sixty First and Richard」と「Body and Soul」の二曲をお聴きください。