ハンク・ジョーンズ(Hank Jones):「ミスター・スタンダード」と呼ばれた男
常にジャズのメインストリームを行く
最も親しまれたピアニスト
前回のエルヴィン・ジョーンズのお兄ちゃんです。アメリカ人に最も親しまれたアメリカ人ピアニストと言っても言いすぎじゃないと思います。ケネディ大統領の誕生パーティーでマリリンモンローが色っぽく「ハッピーバースデー」を歌う有名なシーンがありますが、ピアノ伴奏はハンク・ジョーンズでした。ハンク・ジョーンズは、ジャズのスタンダード曲を1,000曲以上記憶していたと言われており、「ミスター・スタンダード」と呼ばれていました。
引用元:http://okmusic.jp/musichubz/artists/9266/images
メインストリーム
ハンク・ジョーンズは1944年にニューヨークに出て、膨大な量のセッションをこなし、猛練習します。1947年に初リーダーアルバムを録音、ノーマン・グランツのJATPに参加し、またエラ・フィッツジェラルドの伴奏者として名を上げていきます。まさに、メインストリームにどっぷりつかり、突っ走ります。1956年にリリースした「Bluebird」から「Little Girl Blue」と「Hank's Pranks」の二曲をお聴きください。
活発に活動
1970年代から1980年代にかけてハンク・ジョーンズは極めて活発に活動します。1977年リリースの「Bop Redux」と1978年リリースの「Groovin' High」の二枚が一つになって一枚のCDとして再発されています。その中から「Bop Redux」より「Confirmation」、「Groovin' High」より「I Mean You」を聴いてください。
メンバーは
Bop Reduxは下記の通りです。
Hank Jones - piano
George Duvivier - bass
Ben Riley - drums
そして、Groovin' Highは
Hank Jones - piano
Thad Jones - cornet
Charlie Rouse - tenor saxophone
Sam Jones - bass
Mickey Roker - drums
となっています。
練習の虫
21世紀に入ってもハンク・ジョーンズは元気に活動します。ハンク・ジョーンズは練習の虫でした。「練習は、1日休めば自分に分かる。3日休めばカミさんが分かる、7日休めば仕事が無くなる」が口癖だったと言います。そんな彼も2010年の4月急に体調を崩し闘病の末5月16日に亡くなります。
2004年にリリースした「For My Father」より「Prelude to a Kiss」と「Because I Love You」の二曲をお聴きください。
- アーティスト: Hank Jones
- 出版社/メーカー: Justin Time Records
- 発売日: 2005/05/24
- メディア: CD
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このアルバムのメンバーは
Hank Jones (piano); George Mraz (bass); Dennis Mackrel (drums)
となっています。