ホレス・シルバー(Horace Silver):ファンキーでわかりやすいね!
ブルーノート一筋でした
ブルーノートカラーは彼が作った
アート・ブレイキー(Art Blakey)とともにジャズ・メッセンジャーズ(Jazz Messengers)を立ち上げたというつながりで、今回はホレス・シルバー(Horace Silver)です。ホレス・シルバーは、ブルーノートにやたらめったらアルバムを残しています。ブルーノートカラーは彼が作ったと言っても過言ではありません。でも、そのきっかけは偶然だったようです。元々ルー・ドナルドソン(Lou Donaldson)がブルーノートでカルテットの録音をする予定だったのがキャンセルとなり急遽ホレス・シルバーのトリオでの録音に切り替えたということです。以前からアルフレッド・ライオン(Alfred Lion)がホレス・シルバーをデビューさせようと思っていたので、いい機会だということになったようです。
引用元:http://www.nmz.de/online/jazzpianist-horace-silver-mit-85-jahren-gestorben
作曲家としても有名
ホレス・シルバーは、ピアニストとして有名ですが、それ以上と言っても過言でないほど作曲家としても高名です。私が存じ上げる日本のジャズ・ミュージシャンでも好んで彼の曲をとりあげる方がいます。「Nica's Dream」「Opus de Funk」「The Preacher」「Doodlin'」等々、数え上げたらきりがありません。
ブルーノート初期から「The Tokyo Blues」を聴いてみましょう。「Sayonara Blues」と「Ah! So」の二曲です。もちろんホレス・シルバーの作曲です。トランペットはブルー・ミッチェル(Blue Mitchell)、サックスはジュニア・クック(Junior Cook)、ベースはジーン・テイラー(Gene Taylor)、ドラムはジョン・ハリス Jr.(John Harris Jr.)です。
ブルーノート一筋
その後もホレス・シルバーはずっとブルーノートからアルバムを出し続けます。1966年リリースの「The Jody Grind」から「Mary Lou」と「Mexican Hip Dance」です。お聴きください。トランペットはウッディ・ショー(Woody Shaw)、テナーはタイロン・ワシントン(Tyrone Washington)、アルトはジェームス・スポルディング(James Spaulding)、ベースはラリー・リドリー(Larry Ridley)、ドラムはロジャー・ハンフリーズ(Roger Humphries)です。
- アーティスト: ホレス・シルバー,ジェームス・スポールディング,ラリー・リドレー,ウディ・ショウ,タイロン・ワシントン,ロジャー・ハンフリーズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1997/08/27
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BN-LA時代も
ブルーノートがBN-LA時代になってもホレス・シルバーはブルーノートと契約し続けます。その頃の名盤「In Pursuit of the 27th Man」から「Kathy」と「Summer in Central Park」の二曲をお聴きください。ヴァイブはデヴィッド・フリードマン(David Friedman)、ベースはボブ・クランショー(Bob Cranshaw)、ドラムはミッキー・ローカー(Mickey Roker)です。このアルバムには他にブレッカー兄弟(Randy & Michael Brecker)も別の曲で参加しています。
- アーティスト: ホレス・シルヴァー,ランディ・ブレッカー,デヴィッド・フリードマン,マイケル・ブレッカー,ボブ・クランショウ,ミッキー・ローカー
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2012/11/21
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ブルーノート後
1980年頃にブルーノートが活動を休止した為、ホレス・シルバーは自分でレーベルを立ち上げ、数枚のアルバムを残しています。残念ながらそのアルバムは聴いたことがありません。1990年代になると、インパルスと契約します。