アート・ブレイキー(Art Blakey):J. メッセンジャーズ一筋 ン十年!
アート・ブレイキーはジャズの代名詞
日本と相思相愛
日本人には一番なじみのジャズミュージシャンの一人です。親日家としても有名で、数多く来日公演しています。日本人女性と結婚していたこともあります。来日した時、日本人のファンにツーショットをリクエストされたところ「黒人の俺と一緒に写真に写っていいのかい?」と驚いたという話は有名です。また、「日本人は、アフリカ以外で初めて俺たち黒人を人間として扱ってくれた」と感激したという逸話も有名ですね。そして、日本人ファンも「ジャズと言えばアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズ(Art Blakey & The Jazz Messengers)」と、アート・ブレイキーはジャズの代名詞みたいな存在でした。
引用元:http://jazzinchicago.org/test-gallery-jazz-in-chicago-1/
多数のスターを輩出
ジャズ・メッセンジャーズって最初は「ホレス・シルバー&ジャズ・メッセンジャーズ(Horace Silver & The Jazz Messengers)」だったんですよね。それがすぐにホレス・シルバーが抜けちゃってアート・ブレイキーが跡を継ぐということになって、それから延々と続くわけです。みなさんご承知のようにジャズ・メッセンジャーズからは数多くのスターが輩出されています。クリフォード・ブラウン(Clifford Brown)、ルー・ドナルドソン(Lou Donaldoson)から始まって、ジャッキー・マクリーン(Jackie McLean)、ベニー・ゴルソン(Benny Golson)、リー・モーガン(Lee Morgan)、ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)、ハンク・モブレー(Hank Mobley)、ウェイン・ショーター(Wayne Shorter)、フレディー・ハバード(Freddie Hubbard)、キース・ジャレット(Keith Jarrett)、シダー・ウォルトン(Cedar Walton)、レジー・ワークマン(Reggie Workman)等々、数え上げたらきりがありません。そうそう、マルサリス兄弟、前回のベニー・グリーン(Benny Green)、ジェフリー・キーザー(Geoffrey Keezer)などは記憶に新しいところです。
ブレイキー養成所
以前、「マイルス学校」という言い方をしましたよね。じゃあ数多くスターを輩出したから「ブレイキー学校」という言い方が出来るんでしょうか?いや、少し違うような気がするんです。「マイルス学校」の場合はマイルスの考え方、ひいては理論を学ばせる的な色合いがあるように感じられるのですが、ジャズ・メッセンジャーズの場合は、既に出来上がったミュージシャンに売り出すきっかけを与えるという「スター養成所」みたいな感じがあります。「どうだい、この若いの!けっこうやるだろ?!」とブレイキー親分が観客に紹介し、スターを作るわけですね(笑。
A Night in Tunisia
では、1960年のアルバム「A Night in Tunisia」から「A Night in Tunisia」と「So Tired」の二曲をお聴きください。トランペットはリー・モーガン、サックスはウェイン・ショーター、ピアノはボビー・ティモンズ、ベースはジミー・メリット(Jymie Merritt)です。
- アーティスト: アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ,リー・モーガン,ウェイン・ショーター,ボビー・ティモンズ,ジミー・メリット
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2008/01/23
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Live at Bubba's
次に、1980年のライブ・アルバム「Live at Bubba's」から「Moanin'」と「Free for All」の二曲です。トランペットはウイントン・マルサリス(Wynton Marsalis)、アルトはボビー・ワトソン(Bobby Watson)、テナーはビリー・ピアス(Billy Pierce)、ピアノはジミー・ウイリアムス(Jimmy Williams)、ベースはチャールズ・ファンブロー(Charles Fambrough)です。
Not Yet
前回のベニー・グリーンが参加しているアルバムを最後に聴いてください。アート・ブレイキー晩年の1988年録音です。「Not Yet」から「Not Yet」と「Falling in Love with Love」です。トランペットはフィリップ・ハーパー(Phillip Harper)、トロンボーンはロビン・ユーバンクス(Robin Eubankas)、サックスはジェイボン・ジャクソン(Javon Jackson)、ベースはピーター・ワシントン(Peter Washington)、そしてピアノがベニー・グリーンです。