ベニー・グリーン(Benny Green):O. ピーターソンの後継者
真面目な人柄で努力家
見るたび異なる外見
また、いつものペースに戻ります。今日はレイ・ブラウン(Ray Brown)からのつながりで、ベニー・グリーン(Benny Green)です。レイ・ブラウン・トリオにいましたからね。
この人ほど外見のイメージをたびたび変える方はいないですよね。YouTubeに沢山画像がありますからチェックしてみて下さい。時代時代で全然髪型も服装も違いますから。新しいイメージの外見を見つけるたび笑ってしまいますよね。ところがピアノの華麗さはいつも変わらずです。聞くところによると、非常に真面目な方だそうです。人間性を悪く言う方はいらっしゃいませんね。みなさんベタボメです。
引用元:http://www.npr.org/2011/07/05/137628117/benny-green-remembers-monk-and-shearing
努力の天才
ベニー・グリーンは、オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)から公式に後継者指名を受けたということで有名なわけですが、そのことは、彼がそれほど卓越した技量をもっていることの証明であるということになっています。だから天才であるのかというと、いやいや彼ほどの努力家、練習の虫はいないよという声も聞こえてくるのです。つまりは、天賦の才能を持ちつつ努力も積み重ねて現在のポジションまで昇ってきたというのが正解なんでしょうね。
ジャズ・メッセンジャーズへの参加
若い頃、1987年から1989年にかけてアート・ブレイキー(Art Blakey)のジャズ・メッセンジャーズ(Jazz Messengers)に在籍していたことでも知られています。日本ではジャズ・メッセンジャーズに在籍していたというキャリアは非常に好感度を上げる作用があります。これはマジな話です。ということで、この時点で日本のジャズファンに広く認知されたということでしょうね。アート・ブレイキーの最晩年での参加ということになります。
レイ・ブラウン・トリオへの参加
で、それから数年してレイ・ブラウン・トリオへの参加ということになりますから、ますます日本のジャズファンにとっては注目の的となり、一気に日本での知名度と人気が決定的となりました。ベニー・グリーン参加のレイ・ブラウン・トリオのアルバム「Don't Get Sassy」から「Kelly's Blues」と「When You Go」の二曲をお聴きください。
自分自身のアルバムも順調
サイドマンとして着々とキャリアを積む一方、自分自身のリーダーアルバムも順調にリリースしています。レイ・ブラウン・トリオに参加する直前の彼のリーダーアルバムを聴いてみましょう。ベースがクリスチャン・マクブライド(Christian McBride)、ドラムがカール・アレン(Carl Allen)のトリオです。アルバム「That's Right」から「That's Right」と「Just a Tadd」の二曲です。
思い出深い場所でのライブ
最後に最新のアルバムを聴いてみましょう。ベースはデイヴィッド・ウォン(David Wong)、ドラムはケニー・ワシントン(Kenny Washington)のトリオです。「Live in Santa Cruz!」から「Certainly」と「Golden Flamingo」の二曲です。お聴きください。
ライブ・イン・サンタ・クルーズ! [日本語帯付/解説一体型] [輸入CD]
- アーティスト: ベニー・グリーン
- 出版社/メーカー: Sunnyside / King International
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: CD
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このライブはベニー・グリーンの50歳の誕生日に行われました。実は30歳の誕生日にも同じサンタ・クルーズのKuumba Jazz Centerでレイ・ブラウン・トリオの一員としてライブを行っています。そしてそれは「Bassface」というアルバムになっているのです。また、デビュー時代やジャズ・メッセンジャーズのメンバーとしても出演しており、彼にとっては思い出深い場所なのです。