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ドルフィーのバスクラを聴け

ジャズ(Jazz)を中心とした洋楽を、アップルミュージック(Apple Music)で聴けるように紹介していきます。

チャールズ・トリバー(Charles Tolliver):長いブランクから復活

パワフルなトランペットにファンも多かった

将来を有望視されて

チャールズ・トリバー(Charles Tolliver)は1960年代中頃のジャズシーンにあっては最も将来を有望視されたトランペッターの一人でした。1968年にはダウンビート誌批評家投票新人賞を受賞しました。そして、前回紹介しましたスタンリー・カウエル(Stanley Cowell)とMusic Inc.というグループを作り、それと同時にストラタ・イーストStrata-East)というレーベルを立ち上げました。それは彼の吹き鳴らすトランペットのように勢いのある活動を繰り広げたわけです。

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引用元:http://theperlichpost.blogspot.jp/2012/03/happy-birthday-charles-tolliver.html

 Strata-Eastを立ち上げた以降はほとんどがStrata-Eastでの録音となっていてアップルミュージックで聴くことは出来ません。立ち上げ寸前にリリースした「The Ringer」というアルバムがあります。そのアルバムから「The Ringer」と「Mother Wit」の二曲をお聴きください。

 

The Ringer

The Ringer

 

 

The Ringer

The Ringer

  • チャールズ・トリヴァー
  • ジャズ
  • ¥150

 

Mother Wit

Mother Wit

  • チャールズ・トリヴァー
  • ジャズ
  • ¥150

 苦労したんでしょうね

Music Inc.で世界中をツアーして周り、もちろん日本にも来ました。その時の公演の録音は前回のスタンリー・カウエルの稿で紹介していますのでそちらをお聴きください。そして新たなレーベルも立ち上げ、若いミュージシャンをどんどん集め、当初は華々しい活躍で注目を集めました。しかし、聞くところによると、どうも財政的に苦しくなり、盟友のスタンリー・カウエルともしっくりいかなくなったようなこともあったようです。

彼自身のアルバムもStrata-Eastからもちろんリリースはしていますが、だんだん少なくなっていきます。そして1980年頃からはほとんどアルバムも出さず、どうやらStrata-Eastも破綻し第一線から退いて教育活動に専念していたということです。その後、1990年頃から徐々に復活しましたが、以前のようにアルバムはほとんどリリースされることなく世間からも忘れられる存在となってしまいました(一説には、業界から干されていたという話もありますが)。

まだ元気だった時代、ヨーロッパにツアーした録音がStrata-East以外から数枚リリースされています。その中からドイツのクラブでのライブ盤「Impact」から「Truth」と「Abscretions」です。

 

インパクト[紙ジャケット仕様/限定生産]

インパクト[紙ジャケット仕様/限定生産]

 

 

TRUTH

TRUTH

  • チャールズ・トリヴァー
  • ジャズ
  • ¥200

 

ABSCRETIONS

ABSCRETIONS

  • チャールズ・トリヴァー
  • ジャズ

 なお、これと同タイトルのアルバムがStrata-Eastからもリリースされています。同タイトルなのに、ここで紹介したのはカルテットでの演奏ですが、Strata-East盤はビッグバンド編成で全くの別物です。当時かなり混乱しました。今でもアマゾンのレビューなどでは混乱した表記になっている場合がありますのでご注意ください。

 やっと復活しました

チャールズ・トリバーは、バリバリ活躍していた頃も時々ビッグバンド編成でのアルバムをリリースしていましたが、2007年にブルーノートから「With Love」という素晴らしいアルバムをリリースしました。突然というのが正直な感想です。そのアルバムはグラミー賞にノミネートされるなど高い評価を受け、そのビッグバンドを率いて現在も大活躍しています。

そのアルバム「With Love」から「With Love」と「Mournin' Variations」の二曲をお聴きください。

 

ウィズ・ラヴ

ウィズ・ラヴ

 

 

With Love

With Love

  • Charles Tolliver Big Band
  • ジャズ

 

Mournin' Variations

Mournin' Variations

  • Charles Tolliver Big Band
  • ジャズ

 親分はジャッキー・マクリーン

チャールズ・トリバーの親分はなんとジャッキー・マクリーンJackie McLean)だったんですよ。私も長年知りませんでした。タイプ的にも意外な感じですからね。ところが、共演しているアルバムを聴くと「なるほどね~~~」と納得です。というか、ジャッキー・マクリーンを誤解していたことに気づきました。何故ならジャッキー・マクリーンはマルとの「レフト・アローン(Left Alone)」の印象が強すぎて(汗。ま、そのあたりの話は次回ということで。

では最後にジャッキー・マクリーンのアルバム「Jacknife」から「On the Nile」と「Jacknife」です。

 

Jacknife

Jacknife

 

 

On the Nile

On the Nile

 

Jacknife

Jacknife

 なおこのアルバムは、お蔵入りになっていた1965年と1966年の二度の録音を一枚にまとめて10年後の1975年にリリースされたものです。トランペッターがチャールズ・トリバーと名手リー・モーガンLee Morgan)で、ジャッキー・マクリーンは二人を曲によって使い分けているんですが、何と!チャールズ・トリバーの方がリー・モーガンより全然いいんですね。これは世間の評価も一致しています。機会があればその辺を聴き比べるのもおもしろいですよ。

では、次回は、こういうことで(何のこっちゃww)ジャッキー・マクリーンです。