ヴィブラフォン(Vibraphone)の系譜
マイナーだけど着実に根付く
サッチモがアイデアを出した
ヴィブラフォン(Vibraphone)という楽器をジャズに持ち込んだのはライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)だということは誰しもが認めることですが、そのアイデアを出したのはサッチモ(Satchmo)だったという話があります。1930年にライオネル・ハンプトンがルイ・アームストロング(Louis Armstrong)のレコーディングにドラマーとして参加した時にサッチモがスタジオにあったヴァイブを弾いてみるように勧めたというのがきっかけだったというのです。
引用元:http://mamdarin.blog87.fc2.com/blog-entry-516.html
チック・コリアとの共演
ライオネル・ハンプトンがチック・コリアと共演したおもしろいアルバムがありますのでお聴きください。1978年の「Sea Breeze」というアルバムです。その中から「Sea Breeze」と「I ain't Mad at You」です。
ボビー・ハッチャーソン(Bobby Hutcherson)
ライオネル・ハンプトンから始まるジャズ・ヴァイブは、細くしかし着実にジャズに根付いてきました。ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)とゲイリー・バートン(Gary Burton)のおかげです。そのことについては既に述べてきた通りです。もう一人、ボビー・ハッチャーソンも忘れてはいけません。そうです!エリック・ドルフィー(Eric Dolphy)の名盤「Out to Lunch」に参加しているボビー・ハッチャーソンです。では「Out to Lunch」から「Hat and Beard」と「Gazzelloni」です。お聴きください。
- アーティスト: Eric Dolphy
- 出版社/メーカー: Blue Note Records
- 発売日: 1999/03/17
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ボビー・ハッチャーソンと言えばブルーノート時代のアルバムが今なお人気ですが、中でもハービー・ハンコックも参加した「Happenings」が一番人気でしょう。
「Maiden Voyage」「Aquarian Moon」の二曲です。
ジョー・ロック(Joe Locke)
現在、バリバリで活躍しているヴァイブ奏者の最右翼はジョー・ロックでしょう。とにかく元気一杯のお方です。その元気ぶりは映像で見てもらうのが一番でしょう。
いや~元気ですねぇ!ジェフリー・キーザー(Geoffrey Keezer)のピアノも端正です。彼もいつか紹介したいピアニストです。
ジョー・ロックのアルバムも紹介しましょう。
アルバム「Force of Four」から「Like Joe」と「Laura」をお聴きください。
次回はボビー・ハッチャーソンつながりでスタンリー・カウエル(Stanley Cowell)です。