ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)はファンキーでグルーヴィー
モダンジャズを賑やかにしたんだよね
ヴィブラフォン一筋の人生
ミルト・ジャクソン(Milt Jackson)はライオネル・ハンプトン(Lionel Hampton)の影響を受けたと言われています。そりゃそうでしょう、スイング・ジャズの時代、ベニー・グッドマン(Benny Goodman)の楽団でヴァイブを弾くライオネル・ハンプトンは当時のヴァイブの第一人者で、ジャズにこの楽器を持ち込んだのもライオネル・ハンプトンだったし他にはまだまだこの楽器をジャズで弾きこなす人も少なかったんでしょうから。
引用元:http://www.geocities.jp/artanisjp/101Iremj.htm
ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)のバンドを皮切りに、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)、チャーリー・パーカー(Charles Parker)、レイ・ブラウン(Ray Brown)等と共演後、1951年にMJQを結成します。MJQのメンバーとして活動する傍ら、ミルト・ジャクソンの場合はMJQ以外のミュージシャンとの共演が多いことも特徴的です。以前も紹介したマイルス(Miles Davis)との共演も有名ですよね。それは彼がヴィブラフォンという演奏者が多くない楽器を若くして極めていたからに他なりません。
ここでは敢えてMJQ以外での彼の作品を紹介していこうと思います。MJQについては次回紹介します。
ファンキーの意味
初期のアルバムに1956年リリースの「Opus de Jazz」があります。これを聴くと、「ファンキー」って言葉の意味が何か体感できるように思ってきます。「クール」じゃないんだよ「ファンキー」なんだよ(笑。
つうことで、「Opus de Funk」お聴きください。
かみあってないよ(笑
1961年リリースの「Bags & Trane」がおもしろいです。かみあっていない面白さですよね。全く方向性の違う二人がやってます。ミルト・ジャクソンとジョン・コルトレーン(John Coltrane)との組み合わせという傑作です。かみあっていないのに成立するという摩訶不思議。これもジャズのナセル技(笑。好きです、こういうアルバム(爆
「Bags & Trane」、「The Late Late Blues」
かみあってる~~~
次がまた反対に「かみあってる」典型のような一枚です。「Reunion Blues」1971年。ジャケットの写真も「かみあってない」ジャケットと「かみあってる」ジャケットで見比べると超オモロイです(笑
「Satisfaction」と「Someday My Prince will Come」の二曲です。
- アーティスト: オスカー・ピーターソン,レイ・ブラウン,ミルト・ジャクソン,ルイ・ヘイズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2000/10/25
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最後まで「ファンキー」で「グルーヴィー」でした
ミルト・ジャクソンは1999年に76歳の生涯を終えました。その一年前、多分遺作でしょう。生涯の盟友オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)とレイ・ブラウンと最後も一緒に最高にファンキーでグルーヴィーな演奏で終えました。
「The Very Tall Band: Live at the Blue Note」から「I Remember Clifford」と「Sometimes I'm Happy」をお聴きください。
- アーティスト: レイ・ブラウン,ミルト・ジャクソンオスカー・ピーターソン,オスカー・ピーターソン,レイ・ブラウン,ミルト・ジャクソン,カリエム・リギンズ
- 出版社/メーカー: マーキュリー・ミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1999/11/22
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次回は「MJQ」です。